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2025.08 カモメが飛ぶ町

  • 執筆者の写真: 葛野鹿乃子
    葛野鹿乃子
  • 8月30日
  • 読了時間: 6分

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1.文学フリマ大阪13 出店のお知らせ


≫イベント詳細


 来月9月14日に行われる「文学フリマ大阪13」に出店します。

 詳細は以下の通りです。



 新刊のほか、既刊3冊も持っていきます。

 インテックスへ行くのはコミティア以来なので、新鮮な気持ちでイベントに臨めそうで、今から楽しみにしております。


 今回はどっぷりファンタジーの物語に浸かれる長編が2冊、当サークル初めての方や、ライトにファンタジーを楽しみたい方のために、あっさりめの短編集・掌編集が2冊あります。

 雰囲気もシリアスで切ない系から、バトル多めでキャラが活躍するもの、ゾクッとするちょっと怖い系、癒し系の日常ものなど、別方向のものを取り揃えておりますので、気になる方は上記のウェブカタログから各作品の雰囲気をご確認ください。

 当日はお気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです。



≫新刊情報

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 今回の新刊は「それでも僕らは罪人のまま カモメが飛ぶ町」です。

 以前刊行した「それでも僕らは罪人のまま」の続編となりますが、この新刊単体でもお読みいただくことができますのでご安心ください。


 舞台は産業革命で発展したものの、犯罪が横行する都市。

 事情があり、犯罪者として警察から追われる5人の子供たちが、ある港町で平穏な潜伏生活を送っているところから始まります。

 平穏を夢見る子供たちですが、港町には密輸で財を成し、実質町を支配しているムエット商会が巣食っています。あるとき、ムエットの構成員が子供に暴行する現場を目撃したことで、5人の子供たちは否応なくムエット商会と衝突することになってしまいます。


 平穏だけれど理不尽な表社会と、危険で罪深い裏社会。

 二つの闇を行き来して、どちらで暮らすのが幸せか。ムエットとの戦いを通して、子供たちは悩み、考え、決意を定めていきます。

 今回は強い殺し屋が出てきて、正面切ってのバトルも多めです。巨悪と戦うダークヒーローの長編物語をぜひ読んでいただけたらと思っております。


 産業革命期風の世界観、犯罪と隣り合わせのちょっとアングラな雰囲気、子供と大人が戦う活劇調のバトル、仲間同士の絆(雨降って地固まるタイプ)などがお好きな方へおすすめです。


 前作、今作どちらもカクヨムにて全文公開しておりますので、気になる方は以下のリンクからカクヨムへ飛んでみてください。


 以下、作者の近況なのでイベント情報をお求めの方はここで閉じて大丈夫です。




2.燃え尽き症候群では?


≫何か変だと気づく


 7月までには今回の文フリの新刊、そして来年の新刊と、二つの長編を仕上げました。

 それで8月に入った後で、時間があるのだから今のうちから冬の準備もしておきたいなと思い、あれこれ新作のネタを考えていたのですが、まったくやる気が起きず何も進みませんでした。


 書きたいものがなかなか思いつかなくて、さらに他の物事について興味関心が薄れてきました。(例えばお出かけしたりとか映像作品を楽しむとか、趣味の範疇とはいえない気晴らしが億劫になってきた)

 気晴らしに行って頭をリセットしたいなと思うもどこかへ行く意欲も起きず……。

 

 これまでにも何度か似たようなことはありましたが、作品を作ればそんな気分を忘れて集中することができました。だから今回も、ネタがうまく思いつかないから一歩を踏み出せずにいるのだと思っていました。

 けれど、時間もあったので一応調べました。

 そうしたら、「同人活動で山場を越えたせいで燃え尽き症候群なのかも」という旨の文言をある記事で発見しました。自分は燃え尽き症候群なのか、さらに調べてみました。



≫燃え尽き症候群について


 燃え尽き症候群になりやすい性格について記述がありました。


  • 仕事(作業)に対して真面目

  • 完璧主義

  • 時間を忘れてのめりこみやすい

  • 責任感が強い

  • 仕事(作業)とプライベートの時間の境が曖昧

  • 他者の評価や対応に傷つきやすい

  • 自己卑下の傾向がある


 ……大体合っていますね。

 特に納得がいったのが燃え尽き症候群が陥りやすい下記の考え方です。

 やっぱり当てはまっていました。


 「過度な責任感があるため、完璧にやらなきゃ、成果を挙げなきゃに囚われている」

 「休むことに罪悪感がある」

 「もっと良くしたいという気持ちが“今の自分はまだ足りていない”“もっとやらなきゃ”という自己否定になっている」



≫休もうと決意する


 さすがに危機感を覚えたので、回復するためにもちゃんと休もうと決意しました。


  • 原因から離れる

  • 作業以外の時間を作って、自分の好きなことをする

  • 作業しない、完全な休日を作る

  • 完璧にやらなきゃ、などの考え方や価値観を見直す

  • 7時間以上の睡眠、バランスのいい食事、散歩や筋トレなどの運動をする

  • 早く回復しようとしない

  • 休む勇気を持つ


 今はこれらのことをして心身を休め、作業時間の上限を決めて生活を改めている最中です。


 食生活はまだ改善途中ですが、7時間以上の睡眠を取って朝ちゃんと起きられるようになりました。今まで午前中は半分が寝ていて潰れていたので、朝にゆったりする時間が増えたのがとても嬉しいです。この朝活を習慣化したいです。

 運動は、たぶん一気に激しいものをすると続かないのと、仕事の関係で散歩やジム通いなどの時間を捻出できないので、毎朝ラジオ体操をすることから始めました。慣れてきたら何か別の運動を追加したいです。


 創作から離れてしまうと、読書以外にやりたいことがなくて困っています。

 この機に何か新しい趣味か新しい分野の勉強でも始めたいところですが、まだ見つけられていません。何か気分転換になるやりたいこと、ないかな……。



≫一度立ち止まる


 同人活動のために心身を捧げて10年経ちます。リアルで今年は活動10周年です。

 これまで、もっと時間を有効に使おうとか、イベントに出るならもっとポスター見やすくしようとか、もっと説明文をわかりやすくしようとか、より良いものにしたいと思って色々試したり工夫したりしてきました。


 私はそれを、ずっと向上心だと思っていました。

 自己否定の裏返しにあるものだとは思っておらず、こんなに自分が見えていなかったとは10年経つまで気づきませんでした。


 いい機会なので充分に内省しつつ、自分の生活を整える時間を作っていきたいと思います。

 サークル活動は続けていきたいので、イベント準備にかける時間や執筆時間は減らしつつ、細く長く続けていくつもりです。

 具体的には、来年1月の文フリ京都には、新刊なしで出店予定です。そこから作業と休息のバランスを取りつつ、また来年の文フリ大阪には出たいと思っています。



​トナカイの森

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