01.ごあいさつ
一次創作の小説を書いている葛野と申します。ファンタジー要素の入った小説を書いて本を作ったりウェブ上に格納したりしています。
早いもので、2023年も年末が近づいてまいりました。
夏が長く感じるせいか、忙しかったせいか、今年はとにかくあっという間でした。今この記事を書いていても年末感はないです。いつでも平常運転すぎて行事の感覚がないのが原因かもしれません。
02.今年の制作作品
「四季の夢追い人」(5,700字)
「新版水のゆくえ」(301,704字)
※「四季の夢追い人」はウェブ小説の再録集なので、書き下ろしのみの文字数です。
今年は「新版水のゆくえ」の制作に大半を費やしたので、作品数自体は少なめです。
03.今年の活動
2023.01 文学フリマ京都7
「四季の夢追い人」を刊行しました。
この作品は、確かやる気がない時季にそろそろ文フリが近づいてくるなと思っていたところ、唐突にやる気が出て一週間ほどで作った作品だったと思います。自分でも飼い慣らせない気分屋の性に大いに振り回されました。でも装丁は可愛くできたので満足しています。
2023.04 特設サイト改装
活動に直接関わるような作業ではなかったのですが、一応。
活動拠点にしているウェブサイトと、各作品の特設ページが、見にくかったので全部一から変えました。スマホでも見やすくしたかったのもあって、ページ構成からデザインまですべて生まれ変わらせました。自己満足半分、見た人が興味持ってくれたら嬉しいなが半分です。
ページが理想的な姿になっていくのも楽しかったのですが、参考に色々な出版社の特設サイトを巡るのが一番楽しかったですね。気になって新しい本買っちゃったもの。
2023.07 通販「架空ストア」様へ委託
ウェブ通販委託を前からやりたいと思っていまして、お気に入りの4作品を委託させていただいております。こちらは何か作ったりというよりは、諸々の手続きしかしておりませんが、今年の数少ない活動のひとつということで挙げさせていただきました。
2023.09 文学フリマ大阪11
「新版水のゆくえ」を刊行しました。364ページの長編だったので、一年の大半はこの作品の執筆にかかっていたと思います。30万字超の珍しい作品ですね。
文章をもっと上手くなりたいという意欲が沸いてきていて、その手始めにこの長編の文章をできるだけ良くしようと繰り返し文章を修正し続けたので、文章自体は一番良いものになったと思います。
初稿は、夏の話までは去年のうちに書いていましたが、全体通して1月から本格的に書き始めました。推敲を何度もして最終稿を仕上げていたのが6月。8月からは誤字脱字、漢字とルビのチェックなどをして入稿でした。漢字とルビの見直し地獄でしたね。
1月から9月まで執筆以外にやることがなかったので、6月くらいからこのイベントの準備を始めたりしていました。余暇が多かったので今回はこれでいいのですが、冷静に考えるとそんな日数かけなくても準備はできるはずなんですよね。来年1月のイベントは準備時間をうんと短くしたいです。
2023.10 既刊再録文庫「Reprints」作成
在庫切れのままになっている6つの作品を、ウェブ上に再録いたしました。
フォーマットが決まっていて読みやすいカクヨムと、専用サイトを作りまして、2箇所にアップしています。専用サイトの方には表紙をアレンジしたバナーや挿画も一緒にアップしています。昔懐かしのウェブサイトを作っているみたいで楽しかったですね。サイトの方には編集後記として各作品についての振り返りや裏話も掲載しました。
04.オプション:「記録と記憶」
最近記憶力が低下してきたなと切に感じます。
一度本を読んで蓄えた知識も必要なときにさっと引き出せないことが増えてきました。それが日々のことだとなおさらです。手帳を読み返すと「こんなことあったっけ」という書き込みがいくつもあります。思ったこと、思いついたことは書き留めておかないと自分の中に消えてしまうことがよくあります。私は特に紙に文字を書くことで頭の中を整理するタイプなので、ノートと手帳は創作の必須アイテムです。
手帳
同人イベント前の忙しいスケジュールやタスク管理に活躍します。普段は収支管理、読書録、ちょっとしたメモや思考整理のための記録用として使っています。
ここ数年のお気に入りは「SUNNY」のウィークリー版。最初の2年はデイリー版を使っていたのですが、日付やライン区切りなどをその都度作るのが面倒になったので、ウィークリー版にして2024年で3年目になります。
毎日記録をしたいところですが、今年はのんびりしたいときや何もしていない日は少し空白を作ってしまいました。今年は長編をずっと書いていて、マルチタスクになることが少なかったので、いつもより頭を整理することがなかったのも要因かもしれません。空きページにでかでかと思いついたネタが殴り書きされていたりします。
2024年は些細なことでもメモして自分の頭や心の中を整理したいと思っています。自分の中にあるものを整理するだけで、作りたいものが出てくるときもあります。この一ヶ月で新しい手帳に色々と書き込んでいると、ふしぎと本にしたいアイデアが芋づる式に整理できてしまいました。
記録にする、書き込むという行為は私の創作活動にかっちりかみ合う大切なものの一部になっているようです。
それに、手帳やこのブログを見返すときに「何もしていませんでした」と書かれていると後の自分はすごいがっかりするだろうし、後悔するだろうことが容易に想像できます。年末の総括記事でそういうことは書きたくないので、「これを作った」「これを達成した」ということが毎年書けるように、という戒めにもなります。
ノート
小説のプロットや設定をまとめるため、B5判「LIFE」の方眼ノートを使っています。100ページの大容量で、4ブロックに分かれているので、一冊で複数の作品の設定をまとめることができ、書くときも見返すときも複数のノートを往復しなくて済みます。あと、新品のLIFEノートは匂いがすごくいいのでおすすめです。
キャラの性格づけやストーリー構成が基本。名前案や帯のデザイン案、本の台割なども書きます。あと町の地図や家の見取り図なども書いています。地図は小説内で急にキャラが瞬間移動しない用です。
あとは無地のノートにキャラ設定などを自分で描いてまとめます。これは自分用兼表紙担当に見せる用にもなります。このアクションをしてもこの服で大丈夫かなとか、この人の二人称なんだっけとか、年齢いくつだっけとか、そういうのをまとめておくと後から楽です。あと絵であると、やっぱり文章でキャラを動かしているときの解像度が全然違うので、キャラ色が強い作品は必ず絵で描き起こします。
あえて描かないことで描写が曖昧になって、読み手の想像にお任せな作品もいっぱいありますが。
他にもちょっとしたノートはありますが、主戦力は手帳を含めいつも3冊です。
05.来年の目標
来年達成したいこと
「新版水のゆくえ」の番外編全12話を4~5月くらいを目処に完成させ、ウェブ公開。
9月の「文学フリマ大阪12」に向け新刊を出す。
文フリ大阪の新刊含め、最低3作品書く。(→来年は作品数優先する)
できたら嬉しいこと
長編のストーリーとキャラをもっと詰めて執筆に取りかかる。
「それでも僕らは罪人のまま」の続編か外伝のようなもののプロットを作る。
文フリ大阪の新刊はできたら2冊がいいけど、無理はしない。
目標を立てるうえで(私にとって)大切なことは、目標があるという意識を持つことです。
新しい手帳に来年一年分の大まかな予定を俯瞰できるように書いたのですが、こうやって組み立てることで自分の中でやりたいことがはっきりします。
漫然と過ごすよりは生活にも張りが出たらいいなと思います。
長めに書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
来年がどんな年になるか、来年の12月の記事でいい報告ができればと思います。