2023.05-08 委託通販のお知らせと新刊執筆
- 葛野鹿乃子
- 2023年7月27日
- 読了時間: 4分
更新日:1月15日
1.作品を委託通販します
まずはお知らせから。
このたび、委託通販サイト「架空ストア」様に、トナカイの森の四作品を置いていただけることになりました。
「春迎えの魔女」
「魔女たちに薔薇の花を」(上下)
「旅の宿トマリギ亭奇譚 海の瞳の星」
以上の四作品です。いつでも買って読める、トナカイの森のおすすめ作品をピックアップしました。
≫ご注意
「春迎えの魔女」と「旅の宿トマリギ亭奇譚 海の瞳の星」は今後こちらの通販限定の作品になりますので、ご興味のある方は在庫がなくなる前にお求めください。この二作は通販オンリーの扱いで、今後再販の予定はありません。
≫おすすめ四作品
どの作品もトナカイの森らしいファンタジーです。
まず初めに読むなら「トマリギ」か「春迎えの魔女」がおすすめです。
どちらも人の悲しみから生まれる小さな奇跡を描いた物語です。「トマリギ」は短編集なので、ファンタジー世界の色々な土地の風土を五感で味えますし、「春迎えの魔女」の、魔女が営む喫茶店で春のハーブや果物を使ったメニューを味わうことができます。
現代人の傷ついた心に触れたり、魔女伝承と未解決事件の謎解きをしたり、現代風にアレンジしたグリム童話を味わいたい人には「魔女たちに薔薇の花を」がおすすめです。
分冊型の長編なのでじっくり物語に浸かれます。特に登場人物の心情描写に力を入れています。どんなに傷ついても人を愛することを選んだ人たちの心が繋がって謎が解けて、人々が再生していくという、シビアな過去を持つ人たちが最後はハッピーエンドを迎えるものになっています。
どの作品もおすすめです。架空ストア様の作品の紹介ページに仕様・紹介文・サンプルもありますので、よろしければご確認ください。
2.「文学フリマ大阪11」に向けて
先日ようやく文フリ大阪に申し込み手続きをしました!
新刊は前々から宣言していたように「新版水のゆくえ」を刊行いたします。できたらおまけ冊子もつけたいです。
あとは、今までの既刊として、初めての方向けの読みやすい短編集「四季の夢追い人」や「春迎えの魔女」、そしてじっくり物語に浸れる長編「魔女たちに薔薇の花を(上下)」と「それでも僕らは罪人のまま」を持って行きます。
先日の文学フリマ東京36のツイートを見ていると、「あ、イベントいいな」という気持ちが立涌文様のようにむくむく湧いてきたので、がんばって作品を仕上げたいと思います!
今回のお品書きやペーパーはどんな感じにしようかなと今から楽しみにしておりまして、こちらのブログやツイッターの方でも進捗をお知らせしていきたいです。
9月までよろしくお願いします。
3.追い込み作業中
≫水のゆくえの進捗
「新版水のゆくえ」はちゃんと進んでいます。
本編の最終話がまとまりきらず、外伝の方を三話書きました。
≫設定をまとめて
あとは、裏作業で前々から考えていたファンタジー作品の取っ散らかった設定などをノートにまとめていました。既刊、頭の中、古いノートとあちこちにネタが取っ散らかっていたせいでまとめるのに時間がかかりましたが、ひとまず混乱しないように世界観を整理することはできました。
実はトマリギシリーズと夕べと同じ世界観でもあります。
二作とも、国名と一部の地名くらいしか固有名詞は出していないのですが、後から変えたくなっても困らないようにそういう措置にしました。そうした理由からぼかしてるところはたくさんあります。一部登場人物の外見も印象程度に留めているのも同じ理由からです。
トマリギに至っては、ぼかした部分がほどよく想像力をかき立てる要因にもなったと思うので、いい塩梅にできたのではないかと改めて思いました。
多少世界観に齟齬があっても、新作との整合性は損なわれないように下地を作っているので、齟齬が出てもそこがある意味伏線扱いになると思います。