2022.08 文フリ準備中
- 葛野鹿乃子
- 2022年8月26日
- 読了時間: 5分
更新日:1月15日
1.9/25(日)は大阪文フリ!
2022年9月25日(日)は、「第十回文フリ大阪」です。
トナカイの森は【D-09】として参加いたします。
大人に虐げられ、心に純粋さと憎しみを抱え込んだ少年少女たちが自由をかけて戦う長編「それでも僕らは罪人のまま」を新刊として持っていきます!
産業革命期風の町で繰り広げられる悪人と正義のヒーローの、ちょっと血みどろな活劇風となっております。こちらはカクヨムにて連載していたので、気になる方はぜひ試し読みしてみてください。
カクヨム版(完結済)>>それでも僕らは罪人のまま(葛野鹿乃子) - カクヨム (kakuyomu.jp)
ほか、童話×魔女×現代ファンタジーの長編「魔女たちに薔薇の花を(上下)」も持っていきます。現代で起こりうるそれぞれの悲しみを抱えた人物たちが、明日歩き出すために過去の事件を追っていく構成になっています。町の魔女伝承が、過去の事件が、幽霊が、町に散らばる絵本が、一本の物語に繋がります。
そのとき登場人物が知るのは、誰もが他の人へ持っている気持ちでした。
こちらは直参イベントに初めて持っていきます。サイトやカクヨムに試し読みや外伝を置く予定なので、こちらも気になる方は試し読みしてみてください。
長編が3冊もありますが、初めての方も手に取りやすい短編や短編集も3冊持っていきます!
どの物語を選んでも、トナカイの森らしい「ちょっとだけせつなくて、やっぱりやさしい」お話がいっぱいです。
9月に入ってからお品書きを出しますので、続報をお待ちいただければと思います。
2.文フリ準備裏話
もうすぐ文フリだ! 久々のイベントだ! と、元気になるのはいいのですが。
つい先ほど、文フリに向けてやることをまとめた結果が以下です。
新刊の最終見直し→入稿
お品書き作る
ペーパー作る
ウェブカタログ更新する
帯作る
しおり作る
サイト更新する
新刊のカクヨム版修正
童話の外伝集をウェブにアップする
アンソロの初稿提出(←イベントには関係ないけど提出期限が近い)
……何か、多くありませんか? イベントって、こんなにやることが多かったでしたっけ?
しかも半分は自分でやりたいって言って増やしているので、最低限上の4つくらいでいいはずなんですよ。イベントに出るごとにやりたいこと増やして、首が絞まっていくスタイルになっています。
何はともあれ、できるかぎりのことをやりたい気持ちは変わらないと思うので、何とか文フリまでやっていこうと思います。
リアルの方の雑事を片づけたいのですが、まずはイベント。
2年ぶりのイベントです。今からすごい楽しみなので、万全の準備で挑む所存。
ツイッターやサイトでお品書きや新刊の紹介などこれからたくさんやっていく予定なので、宣伝ばっかりになりそうですが、見ていただけると嬉しいです。
3.創作に関する諸々の近況
≫「それでも僕らは罪人のまま」
「それでも僕らは罪人のまま」が完結して早数日。
カクヨムでのPV数が一気に多くなりました。普段、PV数を気にするより自分のやりたいことを一番に考えるのですが、今までの倍のPV数になっているので、純粋に嬉しいです。
レビューもいただきまして、作品に対してぼんやりしていた部分が形になったような思いです。自分に足りないものも見えた気がします。ありがとうございます。
≫カクヨム版復活
カクヨムについてここでひとつ。
少し前までカクヨムに出していた同人誌の試し読みを復活させようと思います。
カクヨムの規則である作品の宣伝に抵触するおそれがあったので下げたのですが、宣伝自体を行わないならば問題ないようなので、新作含めて試し読みを文フリ大阪に合わせて公開します。
≫参加アンソロ
そろそろアンソロ「プティフールの書架」の初稿提出期間の時季になります。
少しずつ進めているのですが、若干迷走気味です。
前々から感じてはいたのですが、書きたいシーンより雰囲気やテーマ性を優先して書くと、私は十中八九書けません。
テーマはひと通り書いた後に「見つける」派なので、先にこのテーマに沿って書こうとすると基本迷走します。兆しがあったのにアンソロのコンセプトに合わせようとして無理しました。
結局手直しの手間が増えるのなら最初から無理しなければいいのにと後から思いました。
そんなわけでこれから初稿大修正祭りです。がんばります。
4.新版「水のゆくえ」初稿
≫初稿を進めているけれど……
4月くらいから水のゆくえ新エピソードをずっと進めてきました。
初稿が、あと2、3話を残してほぼ完成しました。(残っている時点でほぼじゃない)
今まで書けなかったシーンを増やしたり、以前より人物の心情が書きやすかったり、書いていて楽しいのですがぼんやりともっとよくできると感じていました。
何かが足りない気がする、と。
それで主人公の言動や真情、書きたいこと、テーマ、構成を全体的に見直しました。
この作品には、季節の花に沿って話を進め、一話ごとに主人公以外のゲストが準主役のように登場していくという、長編に向かない設定があります。
そしてこれは変えたくないコンセプトです。
新版にはあるひとつの大きなストーリーがあるので、初版のような連作短編集らしさは薄れるのですが、それでも大筋に引っかからない人物が何人かいます。
しかも花に沿って話を細かく分けているので、起承転結の起と結に当たる部分が長すぎるのです。そのせいもあって主人公の目的や動機がはっきりしていませんでした。
≫構成を見直し
この作品はダブル主人公なので、二人の心理・目的・動機を明確にすること、だらだらしていた構成を簡潔にして、一話が話全体の中でどんな役割なのかをはっきりさせました。
いらないエピソードを削り、一話ごとに何を書くべきなのかが自分の中でわかりやすくなり、どこを修正すればいいかが可視化されました。
「それでも僕らは罪人のまま」で、長編は書きたいままに真っ直ぐ進めるより、プロット段階で何度も見直しを行い、長編として飽きがこない&黒幕への布石を作っておくなどの話の流れを大切にしないといけないことを学びましたので、本格的に本文を整えていく前に何から何まで全部見直しておこうと思いました。