2021.07-09 蓮と風鈴と
- 葛野鹿乃子
- 2021年7月26日
- 読了時間: 3分
更新日:1月16日
1.蓮と風鈴まつり
夏の空気感を味わうのが好きです。
焦げそうな熱気とか、土や草、蚊取り線香の匂いとか。
五感で感じる夏というものを年に一度味わわないと、季節を通り過ぎた気がしません。
≫蓮を見に
太陽をたっぷり浴びている蓮を見ることができました。
北国生まれのため、蓮を見たのは人生で2回目。写真や図像で見るのとは違って、花びらの広がりなどをあちこちからじっくり見られました。
道中で向日葵、凌霄花、木槿、百日紅、薔薇、睡蓮、百日草、撫子などを見つけました。
なかなか出かけないので、日中に色々な種類の真夏の花と出会えて幸運でした。
人の少ない道を通ったので、無人のしんとした緑陰の小道をひたすら歩きました。聞こえるのは川と蝉の音だけ。土と草と太陽の焦げたような匂いがずっとしていました。そして少し迷いました。
≫おふさ観音の風鈴まつり
たくさんの風鈴が吊り下がっているのを見られる風鈴まつりは、数年前からずっと行きたい場所でした。
至るところに風鈴が吊り下がっていました。アーチ、本堂の天井、木、竹垣など、本当に無数の風鈴が下がっていて、風が吹くと一斉にしゃらしゃらと音を立てます。
あんなにたくさんの風鈴の音を聞いたのは初めてでした。音も景観も、涼感と得るというよりは不思議な世界に入り込んだような感覚がしました。
おふさ観音は薔薇と風鈴のお寺といわれていて、小さな薔薇の鉢も一緒に見ることができます。和風と洋風の取り合わせで真逆なイメージがありますが、薔薇と風鈴を一緒に見ると和モダンな雰囲気になるのか、素敵な組み合わせでした。
2.真夏の進捗
この夏は「魔女たちに薔薇の花を下」のプロットの見直しと掃除・私物整理、それから読書を主に行っていました。
プロットに関しては、執筆していて「もっと面白くできるのでは?」と思い、構成をすべて見直しました。それで最初から書き直すことにして、現在1~3話を書いています。前より主人公に感情移入しやすいように、情報の開示順を変えるつもりです。
2022年1月16日の文フリ京都に出店申し込みをしました!
文フリ京都の募集が始まってからずっと悩んでいたのですが、ワクチン2回接種したことや新刊の準備ができそうだということなども含め、申し込みをすることにしました。
新刊は、グリム童話モチーフの長編「魔女たちに薔薇の花を」(下巻)です。
上巻で登場した人物たちが、上巻で散りばめた謎を童話の本を通して解決していく解決編に当たる本になります。上巻よりもボリュームいっぱいになる予定です。
3.ウェブ小説・秋の部 更新
ウェブ小説「傘や龍神」を公開しました。今回は3話構成の中編です。
中華風の世界を舞台に、龍神伝説を中心としたある3人の物語になっています。
歪められた伝説と、3人が信じたい真実と、SFが交差するお話になりました。カクヨムにも同じものをアップしているので、お好みの環境で読んでいただけると嬉しいです。
次第に空気が秋めいてきました。
秋の空気や日差しが好きで、涼しくなると春とは違った感覚で新鮮な気持ちになります。