top of page
STORY
物語
おとぎ話は、壊れた。
そこは魔女の呪いに蝕まれた町。
孤独な青年は、自分が体験した過去の事件と呪いの真相を探します。
愛する人を殺人犯から守るために。
これは明けない夜をさまような寂しさの中で、
明日へ踏み出すために魔女の呪いを解こうとする現代のおとぎ話。
心に傷を抱いた人たちの喪失と救済のやさしい物語です。
CHARACTER
登場人物紹介
主要人物
呪いと未解決事件を解くため絵本を探す。
優希絢人(ゆうき あやと)
*19歳 / 大学生 / 熊の皮をきた男
青い瞳という外見と、童話好きの趣味のため、子供の頃から孤立していた。幼馴染の百合恵のことを何よりも大切に想っている。
秋穂百合恵(あきほ ゆりえ)
*20歳 / 大学生 / マレーン姫
幼馴染の絢人に恋心を抱く。世間知らずで純粋だが、根は正義感と自立心が強い性格。九年前の記憶が曖昧なことに強い不安を感じている。
槻崎一伽(きさき いちか)
*20歳 / 大学生 / うたう骨
病弱で一年のほとんどを病院で過ごす青年。いつ死ぬかわからないため、今を生きることがモットー。儚げな雰囲気だが明るい性格である。
朗読会のメンバー
主人公の友人たち。未解決事件と関わる。
桂月惣史(かづき そうし)
*22歳 / 大学生 / 美女と野獣
片目を隠した排他的な青年。冠婚葬祭、戸籍と教会の管理を務め、町人からは王さま扱いされる。感情を表に出さず、独特な雰囲気を持つ。
小牧緋色(こまき ひいろ)
*24歳 / 会社員 / 青ひげ
髪を赤く染めた目つきの悪い青年。真夜を匿うことになる。高校の頃の体験が原因で他人を信用することができないうえ、赤色を恐れている。
桂月れみ(かづき れみ)
*20歳 / 喫茶店の店主 / 雪白姫
町の喫茶店で働く少女。喫茶店の常連客である惣史に恋をする。明るく社交的で、あまり人と関わらない惣史と普通に話せる数少ない人物。
月島真夜(つきしま まや)
*13歳 / 中学生 / ヨリンデとヨリンゲル
ある事情で家出をし、緋色に匿うよう頼む謎めいた少女。純粋で明るい性格だが、時に年齢に似合わず大人びた態度を取ることがある。
KEYWORD
物語を楽しむキーワード
1
魔女の呪い伝承
舞台は現代日本のどこかにある田舎町。明治の面影残る町に、魔女の呪い伝承が残っています。
火事、神隠し、パンデミック、殺人事件……。不穏な事件と魔女伝承はどう関わり、「魔女の呪いを解く」とは何を示すのでしょう。
2
グリム童話
登場人物の過去や事件は、グリム童話や西洋の昔話をモチーフにしています。童話を現代風にアレンジしているともいえます。
そして童話そのものは、登場人物にとってどのような意味を持つのでしょうか。
3
心に傷を負った人々
登場人物は、誰もが辛く恐ろしい体験によって傷つき、明けない夜を歩くような人生の中にいます。
彼らが出会うことで物語の幕が上がる上巻、彼らの交流によって再生と救済に至る下巻の分冊形式になっています。
TRIAL READING
各話試し読み
上巻 各5話すべて試し読み公開中!
下巻 冒頭部分の試し読みを公開中!
BOOK
書籍情報
bottom of page