「それでも僕らは罪人のまま」番外編
カクヨムの近況ノートにもほぼ同じ話を載せていますが、個人ブログの方でもしっかりとあとがきを載せたいのでこちらにも書きます。
4月から続けていた「それでも僕らは罪人のまま」の番外編が完結しました。
全18話で、想定より長くなってしまいましたが書きたいところを余すところなく書けたので個人的には満足しています。
カクヨムのページはこちらから!>>>それでも僕らは罪人のまま(葛野鹿乃子) - カクヨム (kakuyomu.jp)
番外編は同人誌にもした本編の前後ということで、ひとりの子供のために罪を犯すと決めた話と、その罪を第三者の犯罪によって自覚する話の、みんなの節目となる物語となっています。
前半は以前から書きたかったメンバーの出会い。
産業革命期が舞台なので、ずっと書きたかった死体盗掘人を登場させました。
前半のテーマは五人で罪に走り、罪を共有すること。そのためにリンゴを小道具として使いました。
後半は列車を舞台にした事件。
家人に「列車の事件って何が起こってほしい?」と訊いたら、「やっぱ最後にブレーキが壊れて、駅に突っ込んで列車が爆発するのがいいんじゃない? やっぱり爆発だと思う(キャラが爆発をやり過ごす前提)」と、どっかの探偵もの映画で聞いたことがある回答をされました。
爆発すると近隣から警察が来てルペシュールが困るので、事件は静かに解決してもらいました。
今回はロビンとの共闘と、列車の屋根の上でバトルするシーンが書きたかったので無理に爆発はさせなくていいかなあと。爆発は今度やります。
ルペシュールのメンバーは本編後、南の港町へ行くと言及されています。
まだいくつかネタがあるので、罪と向き合い続けるメンバーの人生をいつか続編として書きたいと思っています。気紛れなのでいつになるかはわかりませんが、またルペシュールの活躍が書きたくなる波がきっとくるので、そのときは連載したいと思います。
新連載を始めます!
さて、ひとつめの連載が終わったので、予告通り新しい連載を始めます。
「新版水のゆくえ」の番外編「古清水の暦ぐらし」です。
こちらは番外編扱いですが、単品でも読めるように固有名詞は人名だけにして、登場人物を取り巻くややこしい設定や状況は脇に置きつつ、さっくり読めるほのぼの系日常ものに仕上げています。
同人誌をお持ちの方は番外編としても、初見の方はただの短編集としてお楽しみいただけます。
舞台は自然豊かな土地古清水。
都に人間が暮らし、都の周囲にある山や海には季節を司る四柱の守護武神や、神に仕える霊獣たちが住んでいます。この豊かさは、古清水のあちこちにある白い花が土地神として、土地を豊かに保ち、守っているおかげです。
登場人物たちが十二ヶ月ごとに旬の美味しいものを食べるだけ。
本当にただそれだけのほのぼの系短編集です。その行為の中に「生きること」を感じる、「新版水のゆくえ」のテーマにも通じる内容となっています。
文フリ大阪の予定に響いてもいけないので、今回は週二更新(木、土)予定です。
こちらもよろしくお願いします!
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特設サイトの方でも下の方に連載について追記しました!>>>新版 水のゆくえ | 特設ページ (tonakaiforest.wixsite.com)