しばらくはゆっくり
文フリ大阪が終わって、長らく書いていた長編も完成したので、久しぶりにゆっくりした時間を満喫しています。買い溜めていた本でも読みながらのんびり秋の日を過ごす……というような生活を、文フリが終わった頃は夢見ていました。
……夢見ていたんです。
のんびりするのは好きなのですが、本当にそんな時間の使い方をしていいのかみたいなことを考えたり、新しいことを思いつくともう創作せずにはいられないというか。もうそういう体質になっているのだと思います。
既刊作品をウェブに再録
在庫切れ既刊6作品をウェブサイトとカクヨムに再録・更新しています。
10月から始めて、今週末で6作品目の更新を終えます。
「旅の宿トマリギ亭奇譚」
「カンテラを灯す夜」
「氷の花」
「夕べには海へ」
「魔女の季節 ~春迎えの魔女が営む喫茶店のSS集~」
「絵本の国と冬のばら」
読みやすさはフォーマットの決まっているカクヨムの方が上かなと思いますが、作品ごとに画像やバナーを作っているので、雰囲気はウェブサイトの方が楽しめると思います。「夕べには海へ」のバナーが個人的にお気に入りです。
あと、「カンテラを灯す夜」は挿絵に使っていたカンテラの画像も一緒にアップしていますし、編集後記として各作品の振り返りの雑文もウェブサイトの方に掲載していますので、ウェブサイトの方が内容的には濃いものになっています。
再録にあたって、当時書いたものを損なわない程度に文章を少し直しています。
ですが、「夕べには海へ」だけ少し全体的な変更があります。序文を読むと一目瞭然ですが、妙な文章の羅列を追加しています。
ある旅人が書いた独白のような紀行文の断片、というのは変わらないのですが、ただの浮草ぐらしだった旅人にはどうやら目的ができているようです。キーワードに「SF」や「パラレルワールド」を列挙していますが、ある意味初版のIFストーリーのようなものになっていて、現在制作中の長編が完結したとき、意味がわかるものにしたいと思っています。
↓既刊再録文庫ウェブサイト「Reprints」は下記リンクからどうぞ。
新作の製作を始めました
新しい創作のネタを練ってはこねている最中です。
ひとつはようやく全体の構成が決まった長編です。また長編かよと誰よりも思っているのは私です。ひと通り書いてから告知などをしたいので、この長編が出るのは多分再来年くらいです。
来年は別の短編か短編集を出したいと思います。
長編の方は構成が決まっているのでキャラクターメイク中です。
他にももうひとつの創作の方もキャラから物語を作ろうと思って、先に登場人物から考えています。
曖昧だったものが試行錯誤の末、ひとつの形になっていく過程や、過去や性格が決まっていく様子が楽しいです。人格や性格の奥に心の闇を煮詰めるのが楽しくて楽しくて……。どうしてそんな人になったのかを分析するみたいですし、キャラの解像度がどんどん上がっていくのも面白いです。
この辺りはどうしても性癖が出ます。作品として昇華する段階になるとあまり表に出ないのですが、文章より視覚からくるフェチが強いので、表に出てないだけかもしれません。