2019.12 年末の創作総括




 また年末がやってきたので、今年の創作活動について振り返りたいと思います。


 まず自己紹介から。「トナカイの森」はファンタジーの小説を媒体に、物語の本を作っています。同人即売会やたまに通販で、作った本を頒布しています。


 イベントについては他の記事でまとめているので、今回は主に作った本についてやったことを振り返りたいと思います。


【今年刊行した作品】

 小説:日本昔話短編集 星合う夜の夢

    旅の宿トマリギ亭奇譚 海の瞳の星

 漫画:セトの休日(合同サークルで一緒のミツカド作)

 イラスト集:窓辺と夜のものがたり(合同サークルで一緒のミツカド作)


 私が今年作ったのは小説2冊です。

 イラスト集の文章は、私が基になる短い文をミツカドに渡して、好きに使ってもらいました。お手伝いを含めると3冊です。



【日本昔話短編集 星合う夜の夢】


 212ページ、80670文字。

 そこそこ太い・文庫・カバー付き!の夢の3つを揃えた本です。日本昔話短編集はサークル活動を始める前から書くことは決まっていて、ようやく内容がまとまりそうだったので5月に出せました。太くて重いと大変なので、本文には軽い紙を使いました。

 去年の反省を活かし、表紙は顔としても個性としても販促としても大事!ということで描いてもらいました。

 今回やりたかったことのひとつに、ルビがあります。

 全員漢字の名前でルビが必要だから、どうせなら他にもルビつけよう、と。

 古代から近代まで舞台設定がばらばらですが、日本のむかしの話になるので、古語を少しだけ使いたかったのです。「天地」と書いて「あめつち」と読ませたかったり、漢字の量を他作品より増やして文章の見た目を硬くしてみたり。読んだときの感じと見た目と漢字の多さは作品の雰囲気にも影響するので、今回はいつもより漢字多めにして、スムーズに読めるようルビを振っています。

 あとカバー付き作品でやれることは、カバー裏の仕掛け! SSを2本入れて、表紙と枠話の雰囲気や意味が変わるようにしました。



【旅の宿トマリギ亭奇譚 海の瞳の星】


 122ページ、90047文字。

 この本は活動を始めた一番最初に出した本の続きものです。どこからでも読めるよう、巻数ではなくて副題をつけています。

 前回に引き続き表紙大事!ということでこの本も表紙を描いてもらっています。前作と表紙や文章の雰囲気をまったく変えずに、でも新しくてよくなっているものを、という加減の難しいものを目指した本です。

 紙の質感や漢字の量、言葉選び、余白、フォントなどは、触って開いたときに読んだ方が「トマリギだ! トマリギの世界に帰ってきたぞ!」と思ってくれるよう同じにしています。変えたのは装飾枠と目次のフォント。新鮮味もプラスしました。

 この本でがんばったことは、描写です。

 せっかくのハイファンタジーなので、綺麗な風景をもっと説明したいと思いました。風が吹き渡る様子、キャンドルが灯るときの様子、毒が噴き出す機械の町の様子、蒼天の青み、恋人と見た星空など、キーになる風景については特に丁寧に、情景が想像できるように書くことに気をつけました。けっこう気に入った描写が多いのですが、うまく読み手に伝わっているかは不明です……。

 今回は、特に帯に気を遣いました。

 小説はイベント中の試し読みだけだと内容がわかりにくいので、毎回キャッチコピーやキーワードを入れた帯を作っているのですが、毎回似たようなものになってしまっていたので、今回は本屋さんで巻かれている帯を舐めるように観察し、やったことない構図を試しました。今までの中ではかなりお気に入りです。



【無配冊子】

 せっかくイベントに来てくださった方に少しでもおまけを、という気持ちで作ったのがミニ冊子です。あまり多く作れなかったのですが、これから書くお話の試し読みを入れています。5月には「風が生まれる場所」「芙蓉」、9月には「人魚姫」の冒頭を載せました。

 「風が生まれる場所」は「海の瞳の星」に収録済みです。「芙蓉」は執筆中。次の新刊にするか、ウェブで上げるか現在迷っているところです。「人魚姫」は来年5月に出す西洋童話モチーフのお話の1話目です。

 本を買ってくださった方への感謝がまずひとつ。次回作についてのお報せと、試し読みを入れて人目に触れる機会を増やそう、というのも目的のひとつです。それが功を奏しているのかは、始めたばかりなのでまだちょっとわかりません。できるだけ続けていきたいことなのですが、話のストックがないとできないのがネック。



【総括と来年】

 今年はやってみたいことに挑戦しつつ、何とか形にできたのではと思います。どんどん作るものややることをよくしていきたい、というのは常にあります。それは本だけではなく、本についてくるしおりや帯、無配冊子、ブースで飾っているポップなども、よくなるように追求している最中です。活動を始めて4年目なので、まだ自分のスタイルやサークル色を模索しているところもあって、まだ試行錯誤したり新しいことを試したりしたいです。

 今年に関しては、2018年の反省を踏まえて、それを改善した活動ができたと思います。

 それを維持しつつ、2020年にやりたいのが、まずはウェブサイトです。せっかく新しいサイトにしたわりにブログ以外更新できていないので、ウェブに上げるための小説を書いてアップしていきたいです。

 あともうひとつが、西洋童話創作。今年は日本昔話をやったので、次はグリム童話を中心に西洋童話・昔話をモチーフにした長めの物語を作りたいです。

 長編にあたる本編と、それの導入用の短編集を分けて作る予定です。物語の導入と、読み手にとってのとっかかりとして、まず短編集を作ります。短編集だけなら独立で読めるよう、間口を広くしたものにする予定です。この予告冊子を、次回1月19日の京都文フリに持っていきたいです。

 大きな目標は大体この2つ。これがちゃんと達成できるよう、来年もがんばってものづくりができたらと思います。




【手帳について】

 今回のオプション記事は手帳とのことで、ちょっとだけ。

 手帳、もとい真っ白な紙に色んなことをごりごり書いていくのが好きなので、大学生活を始めた頃から手帳はずっと使い続けています。手帳でやりたいことを明確化しておかないと呆然と日々を過ごすだけになるので、時間をちゃんと創作に費やすためにも手帳は欠かせないものです。

 去年まではウィークリーのレフトタイプのものを使っていました。

 左側に一ヶ月の執筆計画を作って書き、右側に今週のやることリストとメモスペースを作ります。左側の予定は週の始めやその当日に付け加えたりします。一週間ごとにやることを決めて、毎日手帳を開いて確認し実行。やることリストはどんどんチェックを入れる。これをひたすら繰り返します。やりたい本の装丁のメモ、イベントでやること一覧、入稿のスケジュールも管理しやすいです。

 ウィークリーが使いやすいので、今年は全然マンスリー使いませんでした。お金の管理だけになっちゃいました。


 ただ、今年はいつも買っているお気に入りの週間レフトがどこにもなく、またウィークリーだとメモなどが手狭になってきたので、2020年は人生初の1日1ページ手帳にしました。

 開いて思ったけれど、一週間ごとの予定管理がしにくく、今までの方法が使えなさそうです。マンスリーで一ヶ月ごとの予定を管理することになりそうです。

 ただマンスリーの1日の枠が狭く、予定の追加・修正がしにくそうなので、別にマンスリーだけの手帳をもう1冊買いました。予定用と記録用に分けることになりそうです。

 手帳大好きなので、今からたっぷり色々書き込めるのが楽しみです。

 




最新記事

すべて表示

2020.09 テキレボ参加します

【テキレボEX2に向けて】 9月、テキレボEX2の申し込みが始まりました。 そして三時間満たずに募集が満了になったりもしたのですが、追加募集で何とか参加申し込みをすることができました! ありがたや……! 前回書いた通りの新刊を作る予定です。 それで、せっかくイベント参加ができるので、思い切って童話・上巻を完成させようと突発的に思いつき、(快く表紙作成を引き受けてくれた)ミツカドに無理を言って現在原

2020.08 サイト改装

サイトの雰囲気を変えました。 春頃からちょくちょくいじっていたのですが、活動を半ば休止していたのもあって、8月になってしまいました。まだちょっといじるところはあるのですが、ひと区切りついたのでアップしました。改装と一緒にウェブ用の短編を2作アップしています。 以下に、進捗と今後の活動方針についての現況を簡単にまとめました。 【ウェブ用の短編を書きました】 本を出す頻度が減るならウェブをがんばろう、

© 2018 by tonakaiforest. Proudly created with Wix.com

This site was designed with the
.com
website builder. Create your website today.
Start Now